はじめに

新情報:2015.06.30
Linux Mint 17.2 LTS長期サポート版(〜2019年)がリリースされました。
Mint17のマイナーチェンジです。
Mint 18 は 2016年にリリース予定だそうです。The Linux Mint Blog  
 
Linuxには何百ものディストリビューションが有りますが、Linux Mintは一番人気のあるディストリビューションです。
ランキングについては DistroWatch.com をご覧ください。
Linux・Distributionのシェアと日本のシェアをMintのCalcでグラフにしてみました。
Share of Linux Distribution 2015-07  Screenshot_from_2016-01-16 08:26:33

Linux Mint は、Windows に近い使い方が出来ますので、初めての人でも使いやすいです。
またWindows とは違った特徴もありますので、何かと便利です。
このサイトでは、初めてLinuxを使う人用に、Linux Mint の使い方を紹介します。
Windowsしか使ったことのない私が、一番無難で簡単な方法を書こうと思います。
  • リナックスのシェアは少し増えましたが、このサイトがシェア向上に役立てばうれしいです。
  • Windowsと同じように出来ることは、できるだけ省略します。
  • 内容には間違いや勘違いが含まれる場合がありますので、実施されるときは他の情報やテストなども合わせて確認してください。
  • 内容は時々、追加・修正しています。

インストールするOS

1 Linux Mint 17 Cinnamon 64bit 版の例で説明します。

  • Mint Cinnamon は、Windowsに近くて、機能が高くて、使いやすいのでおすすめです。
    Mint Cinnamonは、Linux Mint の主力のエディションになっていて、シェアも一番多いのでいろいろな面で安心です。Linux Mint 内のエディションのシェアについてはMint Community Userの図をご覧ください。
    図に、リリース年月を書き加えてみました。Linux_Mint_Share_2014_12 
  • Wine 1.6 が使えて、Windows用のアプリがかなりの確率で使えます。
  • 62bit版は、4GB以上のRAMや3TB以上のHDDが使えるのでおすすめです。
    32bit用のアプリ(i386版)も使えます。(ia32-libsが必要になります。)
    Linux Mint 17 Cinnamon の初期画面 Linux-Mint17-Cinnamon

2 Mint 17 : バージョンについて

3 Linux Mint 17.2のダウンロード

  • Linux Mint のサイト(米国) からDownload>All Versions>17.2>Cinnamon (64-bit)を選んでISOイメージをDLしします。Mint17.2Cinnamon64bitからでもDLページを出せます。
  • LDサイズは約1.5GBです。 近くのサーバーの方が速いです。10分くらいかかります。
  • ダウンロードしたISOイメージをDVDに焼きます。
    Linux Mint で焼く場合は、付属の Brasero で簡単に焼けます。
    Windowsの場合は ImgBurn などで焼けます。

Mint Cinnamon をインストールできるPC

Windows7, 8, 8.1が動くレベルのPCが必要です。

  • 古いPCや、Windows7や8が動かないPCだとMint Cinnamonは快適には動きません。
  • RAMは、2GB以下だとMint Cinnamonは実用的なレベルでは動きません。
    4GB以上あれば大丈夫です。8GB以上あると快適です。
    2枚組でデュアルチャンネルにすると転送速度が2倍になります。規格が1ランク上がると2割くらい速くなります。PC3-の後ろは(MB/秒)、DDR3-の後ろは(MHz)の数字です。
    PC3-10600(DDR3-1333)は2チャンネルで10600X2=21200MB/秒(約21GB/秒)となります。
    速いSSDでも4KWriteが30MB/秒くらいですので、700倍も速いです。
    知ってなっとく接続規格 DDR3 DDR3 SDRAM - Wiki Dell 日本 (Dual Channelは、速度が2倍)
    DOS/V POWERREPORT (デュアルチャンネルは、バス幅が2倍)
  • インストールドライブはSSDが速くて安定しているのでおすすめです。
    価格的には128GB以上が有利です。
  • USBケースに入れて外付けにしたSSDや、外付けHDDや、USBメモリにもインストールできます。
    SSDのUSB3.0のケースだと100MB/Sで転送できて小さくて便利です。
  • Linuxは独立したPCが望ましいですが、1台でWindows と共用する場合は別のSSDまたはHDDやUSBメモリにインストールして、ブートメニュー画面で選択します。
  • 1つのドライブを分割して、Windowsと共用したり複数のOSを入れたりするのは、リスクがあり失敗すると両方動かなくなります。専門家向きです。
  • PCは完成品のデスクトップPCやノートパソコンでもいいですし、3万円くらいで組み立てることもできます。価格.com - デスクトップパソコン 価格.com - ノートパソコン MintBox ドスパラ-スリムパソコン 価格.com-PCパーツ
    Linux用のPCパーツの例はこの記事の最後にメモしました。
  • USBメモリは、差し替えができますので、テストや予備などいろいろの場合に使えて便利です。
    USB3.0で、16GB以上、できれば32GB以上がおすすめです。
    OSに使う場合は選び方が悪いと起動できない、遅いなどの問題があります。安さで人気になっている場合もありますので難しいです。4Kの書き込みが遅いと処理が遅くなります。
    USBメモリの速度は年々良くなっています。
    新しくてもかなり遅いものもありますので、レビューなどを調べるといいです。2008-07-02の記事がありました。>LinuxをUSBメモリにインストールする - adsaria mood  (16GBで換算すると8年前は16万円、6年前は1万円で、4GBのLinuxをインストールするのに6時間、更新に13時間かかったそうです。参考:価格.com - USBメモリースペック検索・性能比較 
  • CPUは、動画処理やゲームなどをする場合には、i5やi7がいいですが、そうでなければ、Linux なら Celeron や Pentium でもかなり速いです。
    CPUの速度比較サイト: PassMark Software - CPU Benchmark CPUの性能比較:ドスパラ 
  • ゲームなどをする場合は、高性能のビデオカードが必要です。そうでない場合は、CPUの中のGPUで大丈夫です。
    Wineは、Windowsプログラムをネイティブの速度で動作できるそうなので Final Fantasy XI などの3Dゲームが人気の上位にきています。
* おすすめ * この後のインストール方法をPDFにしました。印刷しておくと、インストールする時に
       便利です。私の場合はUSBメモリに入れてコンビニで3枚30円でプリントできました。
       ここ を クリックするとPDFが開いて保存できます。

Linux Mint のインストールの方法

1 ルーターでインターネットにつながっている回線が必要です。

  • ルーターの設定は、Windowsで行いますので、WindowsPCは必要です。

2 PCには、インストールに必要なドライブだけをつないでおきます。

  • 他のドライブ(SSD、HDD、USB機器)は必ず外しておきます。外し忘れたら取り返しがつきません。
    専門家でないとどちらもブートできなくなったり、読めなくなったりします。
  • ドライブは分割しないで、全部にインストールするのが扱いやすく無難です。分割はGpartedの所で説明します。
  • 他のドライブは、インストールが終わってから接続します。

3 インストールの前に、パスワードなどを決めておきます。(重要です)

  1. 「パスワード」:12文字以上にします。短いと回線から短時間でアクセスされてしまいます。
    パスワードがあれば自分も、外出先からアクセスできることになります。
    頻繁に長いパスワードを入力しなければならないので慎重に決めます。
  2. 「名前」:スペースなしの小文字のアルファベットのニックネームでいいと思います。
  3. 「コンピュータ名」:コマンドに出てきますので、スペースなしの小文字のアルファベットで短い方が使いやすいです。
  4. 「ユーザー名」:コマンドやフォルダ名に出てきますので、スペースなしの小文字のアルファベットで短い方が使いやすいです。
  5. ホームフォルダ名は、 home/「ユーザー名」となり、
    各フォルダのパスは、/home/「ユーザー名」/Pictures などとなります。
    コマンドの前のプロンプトは、「ユーザー名」@「コンピュータ名」 ~ $ となります。

4 インストールの順序

  1. 接続機器を再確認します。
    マウス、キーボード、スピーカー、ディスプレイ、LAN、電源コードなど、しっかり接続してあるか、抜けかかっていないか確認します。
  2. DVDが汚れていないかゴミがついていないか確認します。汚れていたら新しく焼き直した方が確実です。
  3. PCが止まっているとDVDが入りませんので、先にF2またはDELキーなどでUEFI画面を出して、DVDを入れておきます。(GIGABYTEは Delキーが多く、 ASUS, ASRockはF2キーが多いようです。
    マニュアルを見て、PCに貼り付けておくととっさの時に便利です。)

    新しいPCの場合は、UEFIのSATA Mode Selection がAHCHになっているかどうか確認します。デフォルトでIDE(昔の規格)になっている場合は、AHCI にしダブルクリックして確定し、最後にSAVEします。
  4. PCを再起動します。
  5. 起動したら、すぐに、Fキーを押して、デバイス選択画面(ブートメニュー画面)でストップさせます。
    FキーはPCのマザーボード(MB)によって、F8(Asus),F11(Asrock),F12(Gigabyte)など異なります。
  6. 表示されているブートメニューから、インストールするDVDDを選びますが、「ノーマルのDVDD」と「UEFI:がついたDVDD」の2種類が表示されています。
    3TB以上のドライブにOSを入れてそれで起動する場合は、「UEFI:がついたDVDD」の方を選んで、インストールを進めます。UEFIブートとなります。
    2TG以下のドライブにOSを入れてそれで起動する場合は、特に必要がなければ「UEFI:がつかないDVDD」の方を選んで、インストールを進めます。
    その場合は、AHCIブートとなります。(GPartedの使い方の後ろの方を参照してください。)
  7. 10分経つと黒画面になって見えなくなりますので時々マウスを動かします。
  8. しばらくすると、Linux Mintの画面が出ますので、画面左側の丸いDVDのアイコンを、右クリック>Open でインストールを進めます。日本語の選択、空き容量、ネット接続の確認、とすすめます。
  9. 途中で「アンマウントしますか」と聞かれたら、「はい」で進めます。普通は聞かれません。
  10. 「インストールの種類」を聞かれたら、「ディスクを削除してインストール」(・・置き換える・・)で進めます。
    *USBメモリにインストールする場合などで、SWAP領域を小さくするなどの場合は、ここは一部変えた方がいいので、「それ以外」を選んで、後の方の説明の所に行きます。
  11. 「どこに住んでいますか?」、「キーボードレイアウト」と進んで、
  12. その後「あなたの情報入力」画面が出ます。一番重要な所です。
  13. 予め決めておいた、名前、コンピュータ名、ユーザー名、を入力します。
    Tabキーで次々に送っていけます。
  14. パスワードを設定する時に、「自動的にログインする」にチェックします。(自宅用)
  15. インストールが終わると、「今すぐ再起動」を押します。
  16. すると、DVDが出てきて、黒い画面に英語が10行くらい出てきてストップしますので、Enterを押します。PCが止まらない場合は、スイッチを10秒間押し続けて終了させて、再起動します。
  17. 再起動したら、すぐにF2またはDELキーなどでUEFI画面を出して、インストールしたドライブの順位を上げます。
  18. UEFIの設定をSave(保存)して、起動をスタートさせます。

5 *USBメモリにインストールする場合の変更点

  • USBメモリを使う場合は、デフォルトでとられるWSAP領域の4GBは無駄なので、1GBと小さくします。
    実際の RAMの使用量は1GBから多くても3GBくらいで、RAMが4GB以上だと、SWAPは殆ど使われません。
    インストール後の使用量は4.5GBくらいですが、空き容量が少なくなると面積当たりの書き変え回数が増えて、それだけ寿命が早く来ます。
    なので、USBメモリの場合は、特に16GBの場合は、SWAPのサイズを小さくした方が寿命的にいいです。
    USB_Flash_Drive_16GB_Linux_Mint_17
  • WSAP領域を指定する場合は、「インストールの種類」の所が変わります。
    一番下の「それ以外」を選択して[続ける]をクリックします。
  • 領域の画面になります。
    一番上の(USBメモリの)パーティションの項目を選択し「新しいパーティションテーブル・・」または「削除」をクリックしてから、
    「空き領域」選択して、画面中央の[+:追加]ボタンをクリックします。
  • 「パーティションの作成」画面で「基本パーティション」を選択します。
    パーティションのサイズは、表示されているサイズから1GBを引いたものにします。
    新しいパーティションの場所はそのままの[この領域の始点:先頭]にしておきます。
    利用方法は[ext4]とし、マウントポイントは[/]を選択し、[OK]をクリックします。
  • 領域の画面になります。
    [空き領域]を選択して、画面中央の[+:追加]をクリックします。
  • 「パーティションの作成」画面で「論理パーティション」を選択します。
    スワップ領域のサイズは、残りのままにします。
    新しいパーティションの場所はそのままの[この領域の始点:先頭]にしておきます。残っている空き領域の先頭という意味です。
    利用方法は[スワップ領域]とし、[OK]をクリックします。
  • 領域の画面になります。
    「ブートローダをインストールするデバイス」は、USBメモリ(全体)を選びます。(その中のパーティションは選びません。普通は全体が表示されています。)
    最初の所で、他のドライブは全て外してあるはずですが、他のドライブを選ぶと両方動かなくなったりします。
    画面下の[インストール]をクリックします。
  • ここから、「どこに住んでいますか?」の画面になります。

インストール後の状態

  1. 最初から、日本語表示になっています。
  2. 最初から、Firefox が入っていますので、アップデート後、直ぐにYoutube などが見れます。
    Firefox は、WindowsのFirefoxと同じですので、使いやすいです。
  3. 主なソフトは最初から入っていますので直ぐに使えます。
  4. VGAドライバー、サウンドドライバー、無線LANドライバなどのインストールは不要です。プリンター、スキャナ、ペンタブレット、Webカメラ、など主なドライバーはほとんど入っています。

参考: Linux用 PC パーツの例 
CPU 
MB
RAM
SSD
DVDD
PC-Case 
合計
Celeron LGA1151(i5だと+17,500円)
MicroATX LGA1151 DDR4
4GBX2 DDR4 DIMM(8GBX2だと+3,000円)
120GB (240GBだと+2,500円)

MicroATX 電源付き
4,500円
7,500円
4,000円
4,500円
2,500円
6,500円
29,500円

参 考: SSD HDD USBメモリ 1GBあたりの価格例 (2016年7月)
SSD 
HDD
USBメモリ
13,500円/480GB
9,800円/2TB
2,200円/32GB
28円/GB
5円/GB
70円/GB