Wineを使えば、量も種類も豊富なWindowソフトが使えます。
仮に2個の内1個しか使えなかったとしても、Linuxよりも多くのソフトが使えることになります。

Wineも、Windowsソフトも、クリックだけで、簡単にインストール出来ましたのでご紹介します。
EXE,ZIP,LZHともにWindowsと同じようにインストールできます。
Linux Mint Cinnamon 64bitの例で説明します。Ubuntu, Ubuntu Studioなどでも同じだと思います。

Wineは、仮想マシンやエミュレータ上で動作させるのではなく、Windowsプログラムの代替品を使うので、Windowsプログラムをネイティブの速度で動作できるそうです。
Wineのサイトには"Wine" Is Not an Emulator と出ていて、頭文字を合わせるとWINEになります。
速度が落ちないのでFinal Fantasy XIなどの3Dゲームが人気の上位にきています。

準備:Wineのインストール

先に、ソフトウェアの管理から Wine をインストールしておきます。Ver.1.6になっています。
インストールするとメニューにWineの項目が表示されます。

Wineの確認作業

インストール後、Wineの項目の中の「Notepad」を実行します。
その際、「Wine-Mono」と「Wine Gecko」のインストーラのダイアログが出ますが、「ディストリビューションのパッケージを利用することをおすすめします。」と書いてありますので、 キャンセルします。
何回も出てきますが、とにかくキャンセルします。
これで、Wineのインストールは完了です。

Windows アプリ ソフトのインストール方法

使いたいWindowsアプリをネットから、ダウンロード(DL)します。
インストール方法は Windows とほぼ同じ感じです。
Linuxのようにパスワードを入力する必要は無いです。

1 DLファイルがEXE形式のインストーラーの場合

  • DLファイルを右クリック>別アプリ>別アプリ>Wine Windows プログラムローダ>デフォルトに設定>OK で次回からダブルクリックするだけでインストールできます。
  • アイコンは、Wine項目の中に入りますので、それをクリックすれば、起動できます。
  • プログラム本体は/home/XXX/.wine/drive_c/Program Files (x86)/に入ります。

2 DLファイルがZIP形式やLZH形式の場合

  • DLファイルをダブルクリックで解凍します。

3 解凍後のEXEファイルがインストーラーの場合

  • DLファイルがEXE形式のインストーラーの場合と同様に、
    DLファイルを右クリック>別アプリ>別アプリ>Wine Windows プログラムローダ>デフォルトに設定>OK で次回からダブルクリックするだけでインストールできます。

4 解凍後のEXEファイルがそのまま実行ファイルの場合

  • 単にそのEXEファイルを、右クリック>別アプリ>別アプリ>Wine Windows プログラムローダ>デフォルトに設定>OK で次回からダブルクリックするだけで起動できます。
    Windowsの時と同じです。
  • /home/XXX/.wine/drive_c/Program Files (x86)/のフォルダにいれておくといいです。
  • この場合、アイコンは出てきませんので、次の方法で作ります。

5 アイコンを作る方法

◆上の1と3の場合は、メニューのWine項目の中に作られます。インストールするときデスクトップを指定した場合は、デスクトップにも作られます。
  • 消してしまうと作成するのが大変ですので、/home/Appli/Win-Launcherなどの保存フォルダを作ってそこに移動して保存しておくと、デスクトップがスッキリしていいです。
  • この保存フォルダをCairo-Dockに登録しておけば、ワンクリックで開けますので便利です。
◆上の4の場合、Windowsのように右クリックで、ショートカットを作るというわけにはいきません。
Mint用語でいうランチャというものに登録します。一般のランチャーとは違います。
  1. フォルダの開いているところを右クリック>新しいランチャをここに作成>Command>env WINEPREFIX="/home/XXX/.wine" wine C:\\Program\ Files\ \(x86\)\\AAA\\BBB\\CCC.exe>OK>「いいえ」(メニューに登録しな い) で登録できます。
    (区切りは\\、スペースは\ です。XXX, AAA, BBB, CCCは適宜変更してください。)
  2. 修正は右クリック>プロパティで修正できます。
  3. メニューに登録する場合は、メニューを右クリック>設定>メニューを編集する>メニュー項目を選択(メニュー項目を追加したい場合は New Menu で追加)>New Item で、上の1と同様にランチャに登録します。
  4. メニューから削除する場合は、メニューを右クリック>設定>メニューを編集する>アイコンを選んで>削除します。
  5. Windowsの場合は、実行ファイルも、そのショートカットも、そのプログラムの中にあるアイコンが表示されますが、Mintでは、アイコンが表示されません。
    なので、自分で画像を登録します。
  6. ランチャのアイコン画像を設定するには、右クリック>プロパティ>左の画像を右クリックして、アイコン画像のファイルを設定します。
  7. アイコン画像は、Googleの画像検索でアプリ名などから見つけられる場合もありますが、自分で作る場合は、48X48などの透過pngにします。
  8. 以上できたら、上と同様に保存フォルダに保存しておくといいです。

Wine の調整

以上で、普通のWindowsソフトのインストールが出来ましたら、次の調整をするといいです。

1 wine-monoのインストール

  • .Net Framework3.5までを使うソフトが使えるようになります。
  • 「ディストリビューションのパッケージを利用することをおすすめします。」と書いてありましたので、「ソフトウェアの管理」で、wine-mono0.0.8 をインストールしておきます。Wine-Mono-Installer

2 wine-geckoのインストール

  • IEのプログラムを使うソフトが使えるようになります。
  • 「ディストリビューションのパッケージを利用することをおすすめします。」と書いてありましたので、「ソフトウェアの管理」で、 wine-geckoをインストールしておきます。
    2.21 と 2.21:i386 の2つあります。i386でない方をインストールしたら、あるソフトを起動すると、「Wine Gecko インストーラ」の警告メッセージが出ました。
    Wine-Gecko-Installer
    i386の方をインストールしたら警告メッセージは出なくなりました。
    ただしそのソフトは結局使えませんでした。

3 VB6ランタイムのインストール

  • VB6ランタイムを使うソフトが使えるようになります。
  • 「ソフトウェアの管理」で winetricks をインストールしておきます。
  • インストール後、端末に winetrick と入力>Select the default wineprefix>Install a Windows DLL or component>vb6run でVB6ランタイムがインストールできます。
  • メニューのWine の項目の中に winetricks があれば、それをクリックしても同じです。

4 文章の文字フォントの調整

  • Wineでは文章の文字が12のサイズだと、Mintのように太くぼかさないで、ドットそのものの表示になります。
  • Mintの文字に慣れていると、粗く感じられますが、Takaoの14にすると見やすくなります。
  • 12のサイズなら、VL Gothic にするとアンチエイリアス(ぼかし)がかかります。→フォント比較の図:上4つはWineでの表示(左Takao右VL)下はMintでの表示(標準Takao)
  • ドットそのものがいいか、ぼかしたほうがいいかは好みによります。
  • VL Gothic は、VLGothic-20140530.tar.bz2をDL>ダブルクリックで解凍>.ttfファイルをダブルクリック、でインストールできました。Gnome で日本語フォントをインストールする | RunDeep 

5 Windowsアプリ ソフトのメニューなどの文字フォントの調整

  • 文字フォントが気になる場合は、メニュー>Wine>Configure Wineで>デスクトップ統合>項目 から変更できます。
  • 機能にはあまり関係ないので、あまりいじらないほうがいいかもしれません。

6 使用上の注意

  • My documentsはMintのHomeと同じになります。その中のDocumenteがMintのDocumenteになります。
  • ウィンドウが沈んだときに、下のタスクバーに出るアイコンをクリックしても上がってこない場合ががあります。ソフトによります。その場合は、右クリックで「元に戻す」を押します。
  • 日本語入力はウィンドウの下になる場合があります。ソフトによります。

使えたWindowsソフト

私が Linux Mint 17 の Wine で使えたソフト

いくつか試した所では、有名なソフトは使えるものが多く、古いソフトやマイナーなソフトは使えないものが多いという感じがしました。
Wineの最初の正式版 Wine1.0が出たのが2008年6月(Windwos7が出る1年前)ですので、古いソフトは使えないものが多いのかもしれません。
  • Mery 人気のテキストエディター MeryWiki  Vector:> テキストエディタ  
    日本語入力はウィンドウの下になります。
  • NoEditor テキストエディター 
    日本語入力はウィンドウの下になります。
  • Notopad++ 検索時の改行コードが□文字になりますが、そのつもりで使えば使えます。
  • Namery ファイル名、タイムスタンプなどいろいろの変更
  • Wavetone 音声に含まれる周波数を音階表示 Ackie Sound ダウンロード 
  • mp3DirectCut MP3を波形を見ながらカット編集、MP3の直接録音
    mp3DirectCut mp3DirectCut v2.20 Download 
    録音するには次のLAMEが必要です。
    PC上の音を録音する場合は、こちらで説明したpavucontrol (PulseAudio)が必要です。
  • LAME MP3の録音用DLL
    RareWares のLAME BundlesからLAME 3.99.5をDLして解凍し、lame_enc.dllをmp3DirectCutのフォルダに入れたら録音出来ました。
  • mpglib.dll 音声再生用のDLL
    mpesch3 からDLできます。なくても内蔵のACMで再生できます。
  • Kristal Audio Engine 録音サウンド編集 download.cnet.com からDLできました。
  • echo_chung 音声エコー sourceforge.net からDLできました。
  • Kompozer 正式版 ホームページ作成 KompoZer - Downloads 
  • XnView 2.22 for Windows(XnView Ext.Setup) MP版より高機能です。 
  • ID Manager ver.8.1 ID・パスワード管理
  • BunBackup バックアップ 世代管理ができます。 ファイルやフォルダ名に/:\*?"<>|があるとエラーになりますので、バックアップする前にファイル名を変えておきます。バックアップ先のフォルダを後で直すのは後々問題になります。
    フォルダーのエラーはログに表示されませんので特に注意が必要です。
    名前に:\*?"<>|があるフォルダは次の方法で検索できます。検索したいフォルダを端末で開いて
    find . -iregex ".*[:\\\*\?\"<>\|].*" -type dでできます。 結果はGeditで並び替えソートすると見やすいです。
    UNIXの部屋 コマンド検索: find 正規表現の構文-Microsoft
  • Winamp MP3の再生はできましたが、メディアライブラリは開きませんでした。
  • ffdshow 動画音声再生用コーディック ffdshow からDL 
    fficial Release>generic build(stable)
    >ffdshow_rev4530_20140209_clsid.exe 2014-02-09    4.8 MB
  • FileFinder ファイル検索ソフト
  • hott notes 付箋紙 hott notes - 窓の杜ライブラリ  
    アラームは日時指定でmp3, wavを鳴らせます。Hideにしておけばアラーム時に現れて左右に震えます。前面表示は、右クリック>Stay On Top で再起動時でも有効です。
    付箋は消えやすいので、付箋ごとに内容名をつけてSave/Importするといいです。
    月/日/年の順は作成時に書かれるだけで、それ以後は手で修正します。
    1行しか書けない、改行すると表示されない、最後にスペースを入れる必要がある、長い行は折り返しできないので隠れてしまう、など注意が必要です。

使えなかったソフト

  • テキストエディターは、使えないものもありました。
    Trapad(古いテキストエディター、動きが変)
  • タイムスタンプ変更ソフトで、試したものは、ほぼ全滅
    あまり需要がないのかも。
     Neo FileTimeChange
     EzFileAge
     Moo0 ファイル時刻変更器
     日付、属性変更ツール FTimeEdit
  • ペンちゃんの不思議なけんばん
  • ClipGrab Linux版がDLできます。
  • PDF Xchange Viewer PDFビュワー エラーやMintのフリーズが起きました。
  • FileSeeker 

使えるとの記事があるソフト

たくさんありますが、ネットを見ていて、たまたま出てきたものを載せてみました。

高度なゲームソフト

WineのサイトWineHQで人気なっているような高度なゲームソフトは、 特別な設定が大変なため、PlayOnLinuxというアプリを使ってインストールします。
  • PlayOnLinuxは、ゲーム用のスクリプトのオンラインデータベースを使うそうです。Wine-wiki
    普通のソフトもPlayOnLinuxでインストールできますが、やや面倒です。

参考

Wine のフォルダー

  • Wine は Windows と似たようなフォルダ構造を作っています。
  • /home/<ユーザー名>/.wine/drive_c/users/<ユーザー名>/My Documents は、Linuxの 
    /home/<ユーザー名> とリンクしています。
  • /home/<ユーザー名>/.wine/drive_c/users/<ユーザー名>/ の後の
    Desktop, My Music, My Pictures, My Videos, の4個は、Linuxの 
    /home/<ユーザー名>の後の
    Desktop, Music, Pictures, Videos, とリンクしています。
  • リンクしていることは、フォルダのアイコンに小さな矢印が付いていることで分かります。
  • リンクした元のフォルダは、下位のフォルダとして表示されますが、同じものです。
    下位のフォルダとして表示されるため、長いパス名になります。

補足

「Wine Mono」とは

Wine Monoは .NET Framework のパッケージです。
http://wiki.winehq.org/Monoに、  「Wine 1.5.3 以後は、 Wine Mono を使ってください。」とあり、「それ以前のWineでは、Mono2.10.(=Wine Mono 0.0.4 )を使ってください。」とあります。
Mint17のソフトウェアの管理からは、Wine1.6と、Wine Mono 0.0.8 が利用可能になっていますので大丈夫です。
更に「winetricksから、Microsoftのランタイム(dotnet35、 dotnet30、dotnet20、またはdotnet11)の適切なバージョンをインストールすることができます。」 とありますので、 Wine Monoは .NET Framework 3.5, 3.0, 2.0, 1.1 と同等かと思います。一般的には.NET Framework 3.5で大丈夫かと思います。

Wine Mono と Mono は別の物です。Wine Mono は Monoを基にして作られています。
Wine Mono 0.0.8(2012.10.1)は、 Wine Mono 0.0.4 からの更新。
  Mono2.11.1 から Mono2.11.4に変更。 Wine Mono 0.0.8 Releasel
Wine Mono 4.5.0(2013.10.22)は、 Wine Mono 0.0.8 からの更新。
  Mono2.11.4 から Mono3.2.3に変更。 Wine Mono 4.5.0 Release
Mono は、Windows や Mac OS X や Linuxで動作するソフトです。wiki 
  Mono2.10. (2011.2.15)  
  Mono2.11. (2012.03.22) 
  Mono3.0.  (2012.10.18) 
  Mono3.2.  (2013.07.24) 

「Wine Gecko」とは

Wine Gecko は IEのプログラムのパッケージです。
http://wiki.winehq.org/Gecko のサイトには、
「wine-1.5.31〜1.7.2の場合は、wine_gecko-2.21-x86.msiか、wine_gecko-2.21- x86_64.msi 」
と書いてありますので、Mint17の場合は、wine1.6. ですので wine-gecko2.21で大丈夫です。